任意整理をするために必要な期間

文責:所長 弁護士 佐藤高宏

最終更新日:2025年02月13日

1 任意整理の流れ

 任意整理は、消費者金融会社やクレジットカード会社と個別に交渉し、返済条件を変更する合意を行う方法です。

 弁護士は、任意整理について受任すると、まず対象業者に受任通知を送付します。

 カードローンの場合は、受任通知により貸付が停止されますので、すぐに債権額は確定しますが、対象業者にクレジットカード会社が含まれている場合は、債権額を確定させるため、クレジットカード払いになっている料金等(水道光熱費、電話料金等)の支払方法を口座振替等に変更する手続を行う必要があります。

 債権額が確定すれば、任意整理の交渉に進むことができます。

 また、銀行や信用金庫からの借り入れについて任意整理を行う場合は、保証会社が代位弁済を行うことになりますので、任意整理の交渉は、保証会社が代位弁済を完了した後に、保証会社と行うことになります。

 

2 任意整理をするために必要な期間

⑴ 債権額の確定

 任意整理の交渉が可能になるためには、債権者が確定し(保証会社が存在する場合)、かつ債権額が確定しなければなりません。

 消費者金融からの借り入れについては、保証会社は存在せず、貸付と返済の停止により債権額はすぐに確定しますので、遅くとも1か月程度経過すれば交渉は可能な状況になります。

 他方、銀行や信用金庫からの借り入れについては、保証会社による代位弁済を待つ必要がありますので、交渉が可能になるまでには少なくとも2~3か月の期間を要します。

 クレジットカード会社については、カード払いになっている料金等についてクレジットカード会社に対する請求が止まるまで債権額が確定しませんので、スムーズに進んだ場合は2~3か月程度で交渉が可能になりますが、支払方法の変更が遅れた場合は、3~5か月程度かかることがあります。

⑵ 交渉

 債権者が確定し、債権額が確定した後に行う任意整理の交渉は、通常は1~2か月以内に終了しますが、業者によってはそれ以上かかることもあります。

⑶ 弁護士費用が分割払いの場合

 以上により、任意整理をするために必要な期間は、債権者および債権額が確定するまでの期間と、任意整理の交渉に必要な期間の合計となりますが、弁護士費用が分割払いの場合は、それよりも長くなることがあります。

 例えば、任意整理の対象が消費者金融の場合、債権額が確定するまでの期間は1か月程度ですので、これに交渉期間を加算すると2~3か月になりますが、例えば費用の分割払いに3か月を要する場合、任意整理の交渉は原則として費用の分割払いが完了してから行いますので、任意整理をするために必要な期間は4~5か月になります。

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町田で任意整理をお考えの方へ

任意整理は、将来の利息をカットしたり、長期の分割払いを設定することで月々の返済負担を軽減し、生活の安定を図る手続きです。
貸金業者やクレジットカード会社と個別に交渉して、和解をまとめることを目指しますが、交渉が失敗してしまうリスクもあります。
そのため、まずは任意整理手続きの経験豊富な弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士に任意整理を依頼することにより、債権者との直接交渉が不要となりますし、弁護士が受任通知を送ることで督促が停止されますので、精神的な負担が軽減されるかと思います。
また、弁護士による交渉によって、よりよい条件での和解が期待でき、返済総額を抑えられる可能性も高まります。
当法人には任意整理に関する豊富な経験を持つ弁護士が在籍しており、相談者一人一人の状況に応じた最適な解決策を検討いたします。
任意整理のメリットやデメリットについても、丁寧にご説明しますので、他の選択肢とも比較検討していただけます。
疑問や不安を解消したうえで、弁護士に依頼するかどうかをご判断いただけますので、安心してご相談ください。
また、任意整理をはじめとする借金に関するご相談は原則相談料無料で行っておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。
ご相談のお問い合わせは、フリーダイヤル・メールフォームから承ります。

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